ダイハツ不正車種の対応をどこよりもわかりやすく書いてみます。
また、補償なしと返金ありの違いについてもまとめます。
参考記事:【闇】ダイハツ不正はなぜバレた?30年不正して今である理由は…
参考記事:ダイハツ出荷停止は12月20日~2024年末まで!納車どうなる?
参考記事:【1分で理解】ダイハツの不正補償まとめ|納車待ち中古車状況別
ダイハツが不正
1989年から34年にわたり不正をしてきたダイハツ。
2023年4月に内部告発があったものの、今回第三者委員会の調査で、12月20日174項目の不正があったと報道されています。
ダイハツ社長の奥平総一郎氏は元トヨタですね。
参考記事:奥平総一郎の経歴は元トヨタ社員|学歴は東大卒のミラクルエリート
ダイハツ不正車種の対応
ダイハツ不正車種の対応はどうなるのでしょうか?
2023年12月20日ダイハツ工業株式会社が次のように記載しています。
今回の調査結果を受け、本日、現在国内外で生産中の全てのダイハツ開発車種の出荷を一旦停止することを決定いたしました。今後、国土交通省をはじめ、各国の関係当局に報告・相談の上、必要な対応を進めてまいります。
ダイハツ工業株式会社
現在国内外で生産中のダイハツ車種、すべてが出荷一旦停止。
12月26日までに全面停止となるようです。
停止となる工場
自動車を組み立てる国内の全工場の稼働を26日までに全面的に停止すること
読売新聞オンライン
京都府大山崎町
滋賀県竜王町
大分県中津市
は25日に停止。
大阪府池田市の本社工場は26日に停止する。
エンジンを製造する福岡県久留米市の工場も22日からとまることが決まっています。
京都府大山崎町と滋賀県竜王町、大分県中津市の3工場は25日に、大阪府池田市の本社工場は26日に、それぞれ休止する。エンジンを製造する福岡県久留米市の工場も22日から止める。
読売新聞オンライン
ダイハツの不正車種一覧
ダイハツの不正車種一覧はこちらです。
ダイハツ工業
ミライース
タント
タフト
ムーヴキャンバス
コペン
ハイゼットカーゴ
アトレー
ハイゼットトラック
ロッキー
トール
グランマックス
トヨタ自動車
ピクシスエポック
コペン
ピクシスバン
ピクシストラック
ライズ
ルーミー
タウンエース
プロボックス
*過去「ルーミー」は「タンク」、「タウンエース」は「ライトエース」、「プロボックス」は「サクシード」という名称でも販売
参考記事:ダイハツ出荷停止は12月20日~2024年末まで!納車どうなる?
海外の車はコチラです。
調査の最終段階で、ダイハツ・ムーヴ/SUBARU・ステラ、ダイハツ・キャスト/トヨタ・ピクシスジョイ、ダイハツ・グランマックス/トヨタ・タウンエース/マツダ・ボンゴのエアバッグに関する試験において、量産品と同じ「エアバッグ展開コンピューター(ECU)」が使われていなかったという不正が判明いたしました。
ダイハツ工業株式会社
今後の対応
今後の対応についてダイハツがHPに記載しています。
今後、第三者委員会の提言も踏まえ、再発防止を徹底し、認証業務の見直しに留まらず、コンプライアンス意識を第一とした企業風土への抜本的な改革に取り組んでまいります。ステークホルダーの皆様の信頼を取り戻し、今一度、日本の国土・道にあった「国民の足」を提供できるメーカーとなるべく、トヨタから全面的な支援を受けながら、会社再生に向け、全社を挙げて取り組んでまいります。
ダイハツ工業株式会社
・現在国内外で生産中の全てのダイハツ開発車種の出荷を一旦停止する
・国土交通省をはじめ、各国の関係当局に報告・相談の上、必要な対応を進める
・徹底した技術検証と原因究明を行っており、速やかに必要な対応を実施する
・コンプライアンス意識を第一とした企業風土への抜本的な改革に取り組む
・トヨタから全面的な支援を受ける
とダイハツはコメントしています。
本当に大丈夫なのか、ということですがそれをパトロールするのが第三者委員会というわけです。
その他の事案については、法規が定める性能基準を満たしていることは確認すると共に、検証結果・プロセスの妥当性についても、第三者認証機関である「テュフ・ラインランド・ジャパン株式会社」にご確認いただいております。
ダイハツ工業株式会社
販売ができなくなる可能性も
国交省が入りダイハツ車販売ができなくなる可能性もあります。
自動車評論家の国沢光宏氏は、本来なら販売ができなくなるとし、
ただ、
・下請け会社
・関連会社
が多く、ダイハツの認証取り消しになれば、失業者がでて経済への影響が大きいため、取り消されない可能性が高いとコメントしています。
参考記事:ダイハツ出荷停止は12月20日~2024年末まで!納車どうなる?
ダイハツの不正補償
ダイハツの不正補償ですが、
これも困難を極めそうです。
取引先会社への補償
1社ごとに相談し、ダイハツが補償内容を検討するという流れのようです。
ダイハツが直接、自動車部品を仕入れている国内企業は423社。
ダイハツは「かなり大きな影響が出る。直接の取引先は1社ごとに相談し、補償を検討したい」(星加宏昌副社長)としており、取引先と協議を始めた。
読売新聞オンライン
ただ取引先も、従業員も多く、とても大変そうです。
ダイハツユーザーへの補償
販売停止になるダイハツの車は、最低でも半年は買えなくなり、1年は見ておいたほうがいいと、自動車評論家国沢光宏氏は言います。
ダイハツユーザーは中古車であれば保障はなし
新車であれば問題なく走れる。
納車待ち間近、車体番号有りなら検討が可能。
車体番号ナシなら、基本はキャンセル返金。
さらに詳しくこちらにまとめています。
参考記事:【1分で理解】ダイハツの不正補償まとめ|納車待ち中古車状況別
参考記事:ダイハツ出荷停止は12月20日~2024年末まで!納車どうなる?
従業員への補償
9000人の方がダイハツに勤務されています。
長期休業の可能性もあるようで、一定の賃金をもらうことが考えられます。
ダイハツの国内5工場には計約9000人が勤務している。生産停止後は、工場設備の清掃など通常と違う業務に従事してもらうほか、一定の賃金を支払ったうえで長期休業してもらうことも検討している。
読売新聞オンライン
1つ引っかかるのは、なぜこのタイミングなのかということ。
ダイハツの不正は過去に何度も公表されていました。